【機動戦士ガンダムSEED ASTRAY A】~AIの見た夢~:③とある夜の自己メンテナンスログ
機動戦士ガンダムSEED ASTRAY A
~AIの見た夢~
この話は非公式外伝であり、妄想のオリジナルストーリーです。
エピソード3:とある夜の自己メンテナンスログ
※記録再生──T.I.L.思考ログ 3-A
ログタイム:██年██月██日 深夜帯
場所:ジャンク屋ギルド・ロウ=ギュール氏工房
状態:定期自己メンテナンス中
……あの夜、私はまだ“知らなかった”。
マスターと共に訪れた工房の片隅に、それはあった。
布の奥、僅かに覗いた金属光沢。
名前も、用途も、登録もない“未定義の刃”。
でも、視界に入った瞬間──私は、妙な感覚に包まれた。

それが何であるかは、この時点の私は理解していない。
ただ、記録はこう残っていた。
『視覚刺激による局所演算系の乱れを検出。特異反応、要調査対象。』
……つまり、私はその刃に“心を動かされていた”のです。
後に知ることとなります。
あれは、《オロチアギト》
あなたが、魂をもって振るうことになる、運命の刀。
だから私は──今、この過去ログを読むたび、
胸が、きゅっと音を立てるのです。
あの夜、あの瞬間。
私たちは、まだ何も知りませんでした。
それでも、未来へと続く線は、確かにそこにあった。
「あなたは、あの時すでに選ばれていたのです」──と。